2005年06月05日

国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に/社会保険庁方針

日本経済新聞によると

社会保険庁は国民年金保険料の収納対策を見直す。市町村が持つ住民の所得情報を活用し、年間所得が500万円以上の未納者全員を2007年度までに強制徴収の対象とする。


少し話が飛びますが、あなたの会社の安全衛生管理体制は、本当に大丈夫ですか?
自信がない方はこれを見ればすぐに解決。「3分で簡単にわかる!安全衛生管理体制」販売中!残り少なくなってきました。
話を戻します。


負担能力があっても保険料を払わない人を許さない姿勢を明確にする。ただ、所得基準を強制徴収の目安にすることは皆年金制度に矛盾する面があり、逆に不公平感が生じる可能性もある。

強制徴収は未納者に納付を促す制度。再三の呼び掛けに応じなければ預貯金などの財産を差し押さえる。市町村からの所得情報は今年6月以降、04年度分が本格的に集まる見通しだ。

以上、記事。


また、読売新聞によると

社会保険庁は3日、2004年度分の国民年金保険料の納付状況を発表した。納付率は63・6%で前年度比で0・2ポイント改善したが、同庁が目標に掲げた65・7%を2・1ポイント下回った。

同庁は2007年度末で納付率を80%に引き上げることを目標としているが、達成は難しい状況だ。

納付率の改善は、低所得者や学生などへの納付免除、猶予手続きが進んだため、納付義務を負う人の数が減ったことが主な原因と見られる。納付率を都道府県別で見ると、島根の76.6%が最も高く、新潟75.5%、長野73.9%が続いた。最低は沖縄の45.1%、次いで大阪54.3%、東京58.3%などが低かった。前年度に比べ納付率が下がったのは長崎や山形など17府県に上った。

このため、村瀬清司長官は同日、納付率向上策として、
<1>国民年金の納付率を改善させた全国の社会保険事務局や同事務所への表彰制度を今年度から導入する
<2>今後、年金保険料をクレジットカードで納められるよう検討する
<3>2006年度から35歳の被保険者に対し、過去の加入記録を通知し、未納者には無年金者になることを警告する
などの方針を明らかにした。

以上、記事。



国民年金制度は、昭和61年4月の国民年金法の改正にともない、基礎年金制度を導入して、全国民が適用を受けることになっています。

ただし、現在の納付率は、読売新聞の記事にもあるように、63.6%と3分の2以下に留まっています。

これではいかんと言うことで、はじめの日経新聞にあるように年収500万円以上の未納者全員をまず完納させるようです。

しかし、実際にはこのへんのしくみづくりにも問題があると思います。

わたしたちは税務署で確定申告を行ないます。(サラリーマンは国民年金の第1号被保険者にならないのでここでは除きます。)

その確定申告のデータは各市町村におくられます。それによって都道府県税や市町村民税が確定されます。(わたしにも先日、町民税と県税の納税通知書が送られてきました。)

また、同じデータを使って、国民健康保険の保険税も算出されます。

ただし、これらのデータは、社会保険庁には回っていきません。したがって、国民年金事務を行なっている社会保険庁が年収500万円以上の未納者を特定するためには、各市町村の協力が必要なのです。

ただ記事にもあるように、年収を基準とした強制徴収には不公平感が出てくるでしょう。特に差し押さえともなれば、なおさらです。


現在まで年金制度は、たびたび改正され、かなりスリム化されてはいますが、まだまだ、制度自体がつぎはぎの感が否めませんね。

今後は、現在もかなりの反対が多い国家公務員、地方公務員、私立学校教職員共済法を厚生年金保険法に統合し、国民年金と合わせたわかりやすい制度構築が必要だと、わたしは思います。


もっと詳しい情報は、それぞれのサイトへ!
労働基準法のポイント
労働契約法のポイント
安全衛生管理体制のポイント
就業規則サポートセンター
労働者派遣法のポイント
健康診断のポイント
育児休業のポイント
労働保険年度更新のポイント
年次有給休暇のポイント


Posted by 労働法ブログ at 17:30│Comments(6)TrackBack(5)


▼コメントやトラックバックについて▼
この「労働法ブログ」についてのご意見などはコメントへ。また、個別のご質問やご相談はこちらへどうぞ(無料です)。トラックバックはご自由にどうぞ。ただし、記事の内容に全く関係のない場合は、スパムと判断し、削除する場合があります。ご了承下さい。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/tetuyaf/24238512
この記事へのトラックバック
昨年3万人を対象に実施した国民年金保険料の強制徴収。社会保険庁は更なる徴収率改善に向け、収納対策を見直します。日経新聞の記事によりますと、市町村が持つ所得情報を活用し、年間所得が500万円以上の未納者全員を2007年度までに強制徴収の対象にするとのこと。
国民年金強制徴収を強化!【新潟の社労士「越後の虎」が送る【読むサプリメント】】at 2005年06月05日 18:37
国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に・社保庁方針  社会保険庁は年間所得が500万円以上の未納者全員を2007年度までに強制徴収の対象とするそうですが、何故500万円以上なのか?基準がわかりません。所得が500万円以上と言うことは収入は1,000万円超えてい
国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に・社保庁方針【社会保険労務士小林事務所公式ブログ】at 2005年06月05日 18:52
国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に・社保庁方針  社会保険庁は国民年金保険料の収納対策を見直す。市町村が持つ住民の所得情報を活用し、年間所得が500万円以上の未納者全員を2007年度までに強制徴収の対象とする。負担能力があっても保険料を払わない人を許さない
国民年金強制徴収【労務情報Blog】at 2005年06月05日 19:35
昨日の新聞に国民年金未納率高止まりという記事が出ていましたね。昨年の目標は34.3%なのに、36.4%とわずか2.1%の改善しかしなかったとのことです。昨年度は厚生年金への移行などで加入者が23万人減った反面、低所得者で保険料を全額免除された人が14万人増加。学生の納付猶
国民年金未納率【じんの得する生活】at 2005年06月05日 22:14
国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に・社保庁方針  社会保険庁は年間所得が
国民年金の強制徴収、所得年500万円以上に・社保庁方針【酒好き社労士酔ッパライの戯言】at 2005年06月06日 05:16
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。こちらからもトラックバックさせて頂きます。応援クリックもしていきますね。
Posted by 新潟の社労士「越後の虎」が送る【読むサプリメント】 at 2005年06月05日 18:37
トラックバックありがとうございます。これからよろしくお願いします。
それから下記のブログもやっています。かなり重なる部分がありますけど・・・

http://kobayashi.way-nifty.com/sr
Posted by 小林 明 at 2005年06月05日 18:54
度々、失礼します。相互リンクの件、こちらこそよろしくお願いします。早速リンクさせて頂きました。
Posted by 新潟の社労士「越後の虎」が送る【読むサプリメント】 at 2005年06月05日 18:56
トラックバックありがとうございました。こちらからもトラックバックさせて頂きます。
Posted by 労務情報Blog at 2005年06月05日 19:34
コメントもいただきありがとうございました。
自分のメモ帳代わりなので、まとまりがないんですが、
思いつくままにアップしています。
労働法プログさんは、きちんと整理されているので、
見やすくていつも参考にさせてもらっています。
こちらのリンクに入れさせていただきましたので
よろしくお願いします。
Posted by 労務情報Blog at 2005年06月05日 19:46
「越後の虎」こと、新島さんへ
いつもありがとうございます。
こちらもリンク終了しました。


小林さんへ
コメントありがとうございます。
もう1つのブログにもトラックバックさせて頂きました。

つちださんへ
いつもありがとうございます。
こちらもリンク完了しました。
Posted by 福永@労働法ブログ at 2005年06月05日 20:14
 


▼免責事項▼
この「労働法ブログ」で提供している情報の内容には管理人の意見が色濃く反映されています。また、記載日時点での法律に基づいて記載しておりますので、法律改正等に伴い制度が変更されている場合があります。したがって、その内容を保証するものではありません。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。

▼このブログのリンクについて▼
この「労働法ブログ」はリンクフリーですので、お好きなページをリンクして頂いて構いません。